2020年1月14日火曜日

砂山小ものがたり No.290 1/14「ソーシャルスキル教育」閉校まで76日

 1月10日に、全校でソーシャルスキル教育を行いました。
 ソーシャルスキル教育とは、人間関係やコミュニケーションについて学ぶもので、社会で人と人とが関わりながら生きていく上で大切なスキルを身につけようというものです。
 今回は、「不平・不満の言い方を身につけよう」というテーマで学習しました。
 まずは、教師が子ども役になって演じて見せます。
A:「本を貸してくれてありがとう。で、でも、あのさ、借りていた本を汚してしまったんだ。ごめんね。」
B:「・・・・・うん。」
A:「よかったぁ~。許してくれて。」(そのまま帰っていく)
B:(Aさんが帰ってから)「はぁ~。」
 このやりとりでよかったのでしょうか。
 もう一つのパターンは、こんな感じです。
A:「本を貸してくれてありがとう。で、でも、あのさ、借りていた本を汚してしまったんだ。ごめんね。」
B:「え~、何考えてんだよ。ばかじゃねぇ。汚さないって言っただろ。」(本をひったくる)
A:「あやまっているのにそんな言い方ないだろ!」
 このやりとりもよくないですね。
 好ましいモデルとしてやったのは、次のようでした。
A:「本を貸してくれてありがとう。で、でも、あのさ、借りていた本を汚してしまったんだ。ごめんね。」
:(深呼吸)「大事にしていたんだけど・・・・・。」(汚れを見ながら)「どうして汚れちゃったの?」
A:「夢中になって読んでいたら、ジュースをこぼしてしまって。」
B:「汚してしまったんだね。とても悲しいよ。でも、わざとじゃないよね。」
A:「うん。ごめんね。」
B:(間をあけて)「今度は気をつけてね。」
A:「本当にごめんね。」
 提示されたモデルを通して、子どもたちは、好ましいやり取りについて学んでいきます。今回のポイントを黒板に貼り、みんなで確認しました。
 その後に、各クラスで、いくつかの場面を想定して、一人一人がやってみて、実際の場面で生かしていくことになります。