2019年3月31日日曜日

砂山小ものがたり No.1 3/31 「はじまり」 閉校まであと365日

1年後の2020年3月31日、砂山小学校は閉校します。
1958年(昭和33年)4月1日に開校、来年3月31日に閉校。
62年間の歴史をもつ学校となります。
閉校当日を「閉校まであと0日」とすると、前日の3月30日が「閉校まであと1日」となります。
このように考えると、本日2019年(平成31年)3月31日は、2020年が閏年なので2019年度は366日間あるため、「閉校まであと365日」となります。
この1年、砂山小学校では、どんな「ものがたり」が生まれるのでしょうか。
これまでの61年間に、どんな「ものがたり」があったのでしょうか。
ここに、「砂山小ものがたり」として、つれづれに綴っていきたいと思います。
2019年度も、これまで同様、よろしくお願いいたします。

2019年3月22日金曜日

3学期終業式 つくりたい学校 その4

 3月20日の3学期終業式で、おおむね次のような話をしました。

 1年間のまとめのお話をします。
 私が、みなさんに話してきたのは、なりたい自分と、つくりたい学級・学校についてでした。みなさんは、この1年間で、たくさん勉強したり運動したりしてきました。毎日の授業だけでなく、運動会や文化祭、水泳大会や陸上大会、修学旅行や自然教室、クロスカントリー大会や全校遠足、砂小祭り、学習発表会、なわとび大会、親子講演会やコミュニケーション教室、6年生を送る会など、たくさんの行事を経験してきました。
 このような様々な行事や活動を通して、みなさんは、なりたい自分になれましたか。つくりたい学級や学校を実現できましたか。
 4月からは、みなさんは、一つ上の学年になります。6年生は小学校を卒業し、進学します。新しい学年になっても、新しい学校に行っても、なりたい自分やつくりたい学級・学校を目指して、頑張ってほしいと思います。
 完全になりたい自分になれなくても、完璧につくりたい学級やつくりたい学校にできなくても、自分の目標や夢に向かって、少しでも、一歩でも近づいていくことが大事かなと思います。
 砂山小学校も、いよいよ残り1年間となりました。この4月から、少し変わることがあるので、お話します。
 学校がなくなることを閉校と言います。砂山小学校が来年の3月に閉校するので、それを記念する閉校の特別な行事がいろいろと行われます。
 それから、教室が変わります。今までの「ひまわり学級」のところが「学習室1」、今の児童会室のところが「学習室2」となります。一人一人に合った学習をする教室です。
 もう一つは、時間割が変わることです。登校時刻が5分早くなり、8時10分から始まります。朝の活動を短くしたり昼休みを30分間にしたりして、3時25分には下校するようにします。
 1年間の終わりとともに、新しい1年の始まりを間もなく迎えます。
 なりたい自分になるため、つくりたい学級・学校を実現するために、大事なことは何かなあと、ずーっと考えてきました。今、私の考えている、その答えは、「対話」です。
 自分の心の声と自分自身が対話すると、なりたい自分がはっきりしてきます。友達や先生、家族や地域の方と対話すると、つくりたい学級・学校が見えてきます。
 4月からは、新たな1年がスタートします。春休みには、どんな自分になろうかな、こんなクラスや学校になるといいなと、自分自身やまわりの人と対話しながら、4月からのことを考えてみてください。
 1年間の皆さん頑張りや、地域の方、保護者の方からのご協力ご支援に感謝して、1年間のまとめの話を終わります。


2019年3月5日火曜日

3月の全校朝会 つくりたい学校 その3

 先日、3月1日に行われた6年生を送る会は、大変、感動的でした。本当にたくさんの「ありがとう」の言葉が聞かれましたし、会場の体育館が「ありがとう」の気持ちであふれている感じがしました。
 おうちの方からも、「素晴らしかったです。」「涙が出ました。」「感動しました。」「いい子どもたちですね。」「砂山小学校、最高です。」など、ありがたい言葉をたくさんいただきました。「ありがとう」という言葉には、みんなを幸せにする力があるみたいですね。
 ところで、「ありがとう」の反対の意味をもつ言葉は何でしょうか。上の反対は下、右の反対は左ですが、ありがとうの反対の言葉ってどんな言葉でしょうか。
 こんなお話があります。聞きながら、考えてみてください。

 太郎さんは、お寝坊さん、だから、いつもお母さんが起こしてくれます。太郎さんは、おうちで食べるご飯が大好き。カレーライスにハンバーグなど、お母さんの料理は、とてもおいしいです。太郎さんは、自然大好き。休みの日になると、お父さんが公園や山登り、キャンプに連れて行ってくれました。太郎さんは、お母さん・お父さんの子どもだから、そんなことはあたり前だと思っていました。
 それから数年が経ち、太郎さんは大きくなって、一人で暮らすようになりました。朝寝坊の太郎さんは、一人で起きられるか心配です。自分で作った料理は、お母さんの料理と比べると、何か物足りません。遠くまでキャンプに行ったり高い山にも登るようになったりしましたが、お父さんから教えてもらったことが役に立っています。
 一人暮らしを始めて、気付いたことがありました。今まで当たり前だと思っていましたが、お母さんがいたからこそ、朝も起きられたこと、おいしいご飯が食べられたこと、お父さんがいたからこそ、自然を楽しむことができたこと。お母さんやお父さんへの「ありがとう」の気持ちが、しみじみと心からわいてきました。

 「ありがとう」の反対の言葉は、何だか分かりましたか。そうですね。「あたり前」です。「あたり前」と思うか「ありがとう」と思うかは、人それぞれです。
 世界には、食べるものがなく、死んでしまう子どももいます。戦争が起きていて、不安で眠れない国もあります。その国の人たちにとって、お腹いっぱい食べることや安心してぐっすり眠ることは、決して、当たり前のことではありません。
 太郎さんは、お母さんのおかげで朝きちんと起きることができ、おいしいご飯を食べることができました。お父さんのおかげで、自然の楽しさや素晴らしさを知ることができました。みなさんも、きっと、だれかや何かのおかげで、毎日を過ごすことができるのだと思います。
 この砂山小学校では、みんながいて、先生方がいるから、いっしょにいろいろなことを学ぶことができます。おうちの人がいるから、みんなは元気に学校に来ることができます。みんながいるから、砂山小学校が楽しくなります。みんながいるから、砂山小学校がおもしろくなります。砂山小学校があるから、みんながここにいます。
 おうちの人のおかげ、みんなのおかげ、砂山小学校のおかげですね。おうちの人、みんなにも、学校にも、ありがとうの気持ちです。
 今年度もあと1か月となりました。これからも、みんなで「ありがとう」の言葉いっぱいの砂山小学校にしていきましょう。みんながしっかりと聞いてくれたおかげで、私は今日もお話しするができました。どうもありがとう。
 以上で、終わります。