2019年4月2日火曜日

砂山小ものがたり No.3 4/2 「4冊の記念誌」 閉校まであと363日



砂山小学校創立以来、記念誌がいくつか発行されています。
・『創立10周年記念誌』(昭和42年12月10日発行)
・『創立20周年記念誌 砂山』(昭和52年10月16日発行)
・『創立30周年記念誌 砂山』(昭和62年10月18日発行)
・『神林村立砂山小学校校舎改築記念誌 すなやま』(平成16年5月29日発行)
手元にあるのは、これら4記念誌。
3冊の周年記念誌には、それぞれに「沿革小史」として、砂山小学校の歩みの記載があります。

昭和33年 4月 1日 塩谷小学校と牛屋小学校を統合して、平林第二小学校を創設。
            校舎未完成のため、旧両校舎で、それぞれ児童を収容。
            初代校長として松田千代蔵氏就任。
      7月 8日 統合校舎竣工式。
     11月16日 塩谷校舎収容中の5・6年生統合校舎へ。
            塩谷校舎の取りこわしはじまる。
昭和34年 2月 8日 新校舎竣工式。
      2月21日 牛屋校舎の5・6年生統合校舎に登校。
      3月13日 塩谷校舎の1~4年生移転完了。
      5月 2日 放送設備完成。
      5月30日 倉庫、自転車置場竣工。
      6月27日 ステージ開き。
     10月25日 グランド竣工。
     12月 9日 校地境界決定、境界標設置。管理を校長に委任。
昭和35年 1月26日 校章を設定。
     11月30日 郡市小教研主催、村教研後援の算数研究会を開催。
昭和36年 3月31日 牛屋校舎の閉鎖が決定、当直管理を併設の平林中学校へ移管。
      4月 1日 牛屋校舎廃止のため、職員定数4名減員。
            牛屋校舎を平林中学校へ移管。
            牛屋校舎の児童が新校舎に登校し完全統合となる。
      5月15日 完全統合に伴い、両校PTA合同。
      9月 1日 統合問題妥結条件のスクールバス運行。

統合に関わる記載はここまで。
実に、平林第二小学校の創設から、3年の歳月を経て、完全統合となっています。『創立10周年記念誌』にも、その大変さが語られています。当時の村長様のご寄稿の一部を紹介させていただきます。

 「学校統合」いうは易く行うは難しという言葉がありますが、この砂山小学校の誕生するまでは決して容易なものではありませんでした。幾多の辛酸をなめ、苦難に遭遇しました。これも新しいものが生まれる時に一度は経験しなければならない陣痛であったかも知れません。この陣痛も、地元の方々やご父兄の深いご理解とご協力によって、すべてを克服することができました。
 新しいものには新しいもののよさがあることは勿論ですが、古いものにも美しい伝統と誇りがあります。長い間親しんできた学校が廃校、統合を余ぎなくされることは、その理想や目的とは別に、やはり断ち難い愛着を感じたに相違ありません。それらの感情をすべて超越して、統合にご協力して下さった方々に心から敬意を表するものであります。

4つの記念誌と、本日の校舎の写真です。