2020年3月24日火曜日

砂山小ものがたり No.360 3/24「卒業式」閉校まで6日

 3月24日、村上市立砂山小学校「第62回卒業証書授与式」が行われました。
 校長式辞でおおむね次のような話をしました。

 卒業生の皆さん。ご卒業おめでとうございます。卒業証書を受け取るこの日まで、立派に成長しました。
 保護者の皆様、お子様のご卒業、心からお喜び申し上げます。これまでと同様に、温かく、そして時に厳しく、これからも子どもたちの成長を見守っていただきますようお願いいたします。
 本来ならば、式の中で卒業生の皆さんから、お別れの言葉の呼び掛けがありますが、この場を借りて私が代読します。卒業生の皆さんはその場に立って、おうちの方の方を向いてください。

 うららかな春の光が校庭や教室に戻ってきました。大池の鳥たちが旅立つ三月、私たちは卒業の日を迎えました。静かに目を閉じれば、たくさんの思い出がよみがえってきます。
 みんなの思いが一つになった閉校記念大運動会。佐渡の歴史や文化を学んだ修学旅行。大会へ向け精一杯がんばった陸上練習。ゴールを目指して走ったクロスカントリー大会。納得がいくまで作品作りをした文化祭。声を掛け合って記録を目指したなわとび大会。どれもみな忘れられない思い出です。たくさんの喜びや悲しみを分かち合った六年間でした。
 優しく時には厳しく教え導いてくださった先生方。おいしい給食を作ってくださった栄養士さんや調理員さん。いつも学校をきれいにしてくださった技能員さん。ぼくたちの安全を見守ってくださった地域の皆さん。そして、温かく支えてくれた、お父さん、お母さん、本当にありがとうございました。
 今年度で閉校となる砂山小学校の六年生として、学校をリードしてきた皆さん。本当にありがとうございました。皆さん一人一人のがんばりと、皆さんの力を結集した取組の成果が、この一年間の砂山小学校を創ってきたことは間違いありません。

 ここで、卒業生の皆さんは、椅子に座ってください。もう少し続けます。
 何事にも、始まりがあり、終わりがあります。六十二年前にスタートした砂山小学校が終わりを迎えるこの一年間を皆さんやおうちの方、地域の方、先生方と一緒に過ごせたことはとても幸せなことでした。
 ある意味、私たちは、何かの始まりと終わりの中で生かされています。その中で、いかに自分の歩みを進めていくか、いかにまわりの人たちとともに生きていくか。これらの答えを導き出すことはそう簡単なことではありません。自問自答したり、まわりの人たちと話し合ったりしながら、見つけていくのだと思います。
 「人生に夢があるのではない。夢が人生を創るのだ。」という言葉があります。自らの人生の主人公は、自分自身であり、自分の意志が自らの人生を創っていくのだと思います。そして、皆さん一人一人の夢が、これからの社会も創っていくことになります。
 砂山小学校の校歌には、未来を生き、未来を創造する皆さんの使命が高らかに歌われています。「今から共につくるのだ」と。
 どこに行っても、誰と一緒でも、どのような道を歩もうとも、この「今から共につくるのだ」は、未来を切り拓く皆さんの大切なキーワードです。
 砂山小学校から、最後の卒業生として巣立っていく皆さんの旅立ちに、幸多かれと祈ります。砂山小学校で学んだことを生かし、新たなステージでさらに活躍することを心から応援しています。
 結びに、これまで六十二年間の長きにわたり、本校の教育活動に多大なお力添えをいただきました皆様に対し、職員一同心より御礼を申し上げ、本日の式辞といたします。
 17名の6年生が、本日巣立っていきました。