2018年12月5日水曜日

つくりたい学級・つくりたい学校 その4

 12月4日の全校朝会でおおむね次のような話をしました。

 12月に入りましたね。2学期もまとめの時期になりました。今日は、砂山小学校の「いじめ見逃しゼロスクール集会」として、5・6年生の代表の人から、お話してもらいました。「いじめ見逃しゼロ」について、とてもよく考えてあり、みなさんにもそのメッセージが伝わったことと思います。
 いじめやいじめを見逃すことは、やってはいけないことだとみんなは分かっています。けれども、世の中からはいじめはなくならず、自分の命を絶ってしまうことなど、悲しい出来事もなくなってはいません。
 みなさんは、自分の心にどう向き合えばいいのでしょうか。
 黄金のルールがありました。「人がいやがることはしない。人がうれしいことをする。自分がされていやなことはしない。自分がされてうれしいことをする。」このルールを守っていますか。
 11月の全校朝会では、つくりたい学級を発表しました。みなさんの学級はつくりたい学級になりましたか。つくりたい学級に向けて頑張っていますか。
 「三方よし」の話も覚えていますね。「自分よし、相手よし、みんなよし」でしたね。ゴミが落ちていたとします。どうしますか。拾うかどうか迷いませんか。下駄箱の靴が乱れています。きちんと直そうかどうか迷いませんか。朝、教室に入るとき、クラスのみんなに元気よく挨拶していますか。何となく恥ずかしくてという気持ちがありませんか。本物の「三方よし」にするには、どうしたらいいのでしょうか。何が大事ですか。
 みんながやらないから、私もやらない。みんなやってないのに、私だけやるのは…。そんな気持ちがないでしょうか。やりたい心とやりたくない心があります。その心はどちらも大事です。そこで、もう一歩踏み込んで、やったほうがいいかどうか、やらないほうがいいかどうかを考えてみてください。
 「やりたいでなく、やりたくないでなく、やったほうがいいことをやりきる。やらないほうがいことはやめる」ということです。「やったほうがいいことをやりきる」には、一歩踏み出す勇気が大事です。そして、やったほうがいいかどうかを判断するときに大切なのは、自分とみんなの「笑顔と成長」です。
 例えば、落ちているゴミを拾います。みんなが笑顔になります。拾った人は自分の心が成長します。元気よく友達や近所の人、バスの運転手さんに挨拶します。気持ちのよい明るい挨拶はみんなを笑顔にします。そして、自分から挨拶をしようとしていることは、自分自身を成長させる行動を選んでいるということです。誰かが悲しい思いをしています。大丈夫と声を掛けます。まだ泣いているかもしれません。けれども、その人の心は笑顔に向かっていることでしょう。そして、声を掛けた人は優しさと思いやりという心が確実に成長しています。
 もう一度言います。みんなの笑顔と成長のためには、「やりたいとか、やりたくないとかでなく、やったほうがいいことをやってみる。やらないほうがいいことはやめる」。そうすると、必ず、よい変化が現れてきます。つくりたい学級・学校に近づいてきます。
 一人一人が、自分で考えて、もちろん相手のことも考えて、自分から一歩踏み出して行動できるように頑張っていきましょう。