2018年7月24日火曜日

なりたい自分になる その4(体と心を一致させる)

7月3日の全校朝会で、おおむね次のような話をしました。

7月に入り、夏休みが近づいてきました。1学期には、いろいろなことがありましたが、みなさんは、なりたい自分になれましたか。みなさんには、これからも、なりたい自分になってほしいので、今月の全校朝会でも、なりたい自分になるお話をします。

ある病院でのお話です。その病院には、たくさんの看護師さんが働いていましたが、なかでも、患者さんから慕われて、とても人気がある看護師さんがいました。どうして、その看護師さんは、人気があったのでしょうか。親切だから、優しいから、笑顔だから、検査とかが上手だから、どれも当てはまるかもしれませんが、他の看護師さんと比べて、特別に親切とか優しいとか笑顔だからというわけではなく、やっていることは、普通の看護師さんとあまり変わらない様子です。お医者さんたちも、どうしてその看護師さんが患者さんから慕われ人気があるのかは、よく分かりませんでした。
そこで、あるお医者さんが、入院している患者さんに、どうして、その看護師さんが人気があるのか、聞いてみることにしました。そうしたら、その患者さんは、こう言いました。「他の看護師さんは、心がついてきてないけれど、あの看護師さんは、心が体と一緒にきている」と。
どの看護師さんも、患者さんのために、いろいろなお世話をしてくれます。どの看護師さんもきちんとお世話をしてくれるのですが、患者さんたちは、どうやら違いを感じるようです。その違いを、「心と体が一緒」というふうに言ったのですね。


みなさんは、勉強で黒板に書かれたことをノートに写しているとき、今日の給食は何だろうかなと考えていませんか。家に帰ったら何して遊ぼうかなと考えてはいませんか。体は勉強しているのに、心は別のことを考えていることがありますよね。体力測定のシャトルランをしているとき、もっと記録を伸ばしたいと心では思っているけれど、体が動かないというようなこともありますね。心ではやろうとしているのに、体が思うとおりに動かないということもあります。


今、みなさんは、私の話を聞いていますね。体の姿勢はいいですか。心の姿勢はどうですか。心の姿勢は外からは見えにくいですが、その人のことをよく見ていると、心の姿勢を感じることができます。先ほど、話をした人気のある看護師さんは、患者さんのお世話を体でも心でも、一生懸命していたから、患者さんがとてもいい気持ちになったのだと思います。


今朝のことですが、ワールドカップで、日本はベルギーに負けましたが、心と体が一致したプレーは、見ている私たちに感動をプレゼントしてくれました。なりたい自分になれなかったかもしれませんが、全力でやり切った姿がそこにありました。


心と体が一致していると、まわりから見ても素敵に見えるし、自分でも頑張っているな、一生懸命やっているなと思うことができます。心と体が一致していると、まわりからも認められるし、自分を自分で褒めることもできます。なりたい自分に確実に近づいていますね。


今週の金曜日には、児童会情報委員会が計画した「お笑い&ミュージック祭り」があります。心と体を合わせて、発表したり、見たり聞いたりできるといいと思います。出演する人も、観客となる人も、みんなで盛り上げて楽しい時間にしていきましょう。楽しみにしています。


体と心を一致させると、勉強でも運動でもいい姿勢になり、よく分かるようにできるようになるようです。みなさんの勉強や運動の様子を見ていると、ああ心と体が一致しているんだなと感じることがよくあります。そんなときのみなさんはとても素敵に見えます。1学期のまとめの時期です。これからも頑張っていきましょう。


以上で、お話を終わります。